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2010/09/10

iOS4.1の新機能「HDR写真」を試す。その実力は!?

2010年9月9日
1日1景 - a set on Flickr 2010年9月9日

iOS4.1がリリースされ、様々な気になる新機能が追加されました。
そのなかで最も期待していた機能が「HDR(ハイダイナミックレンジ)写真」。
さっそくどんな写真が撮れるのか試してみましたよー!!

ハイダイナミックレンジ合成 - Wikipedia
通常の撮影の場合は、主要被写体が適正露出になるよう撮影を行う。そのため、明暗差が大きい場合には、太陽などの飛び抜けて明るい部分は白く飛び、暗部は黒く潰れることがある。
これに対し、ハイダイナミックレンジ技法では、露出を変えつつ複数枚の写真を撮影し、それらを合成することで白飛びや黒つぶれの少ない幅広いダイナミックレンジを持つ画像(ハイダイナミックレンジイメージ)を生成する。
iPhone4のカメラで写真を撮影する際は、画面をタップしてフォーカスを合わせます。
すると、ピントを合わせた場所の明るさに基づいて自動で露出が補正される為、明るい部分をタップするとマイナス補正されて暗くなり、逆に暗い部分をタップするとプラス補正され明るくなります。これがなかなか曲者で、真っ暗になったり明るくなり過ぎて白飛びしたりしていました。今までは...

HDRをオンにして撮影すると、合成処理された写真の他に、適正露出の画像もカメラロールに保存される(<設定>の<写真>からオフにする事も可能)ので、2枚を比較してみました。

わざと白飛びするように撮影した写真
HDR合成された写真
わざと白飛びを起こすようにして撮影した写真もご覧のとおり!
その差は歴然ですねー。元画像では、左側のキーボードなどは完全に飛んでしまっていますが、合成処理後の画像は完璧に補正されています。車体のイエローも深みがある色になっています。

意図的に暗くなるよう撮影した写真
HDR合成された写真
暗く写るようにして撮影した写真も、HDR合成された後では細部のディテールもしっかり確認できる画像に仕上がっています。ボンネット部分や内部の陰影も、つぶれる事なく凹凸が見て取れます。

こりゃ良いですなー!!

まとめると...
今回の新機能「HDR写真」は、1度の撮影で露出の異なる複数の画像が記録され、それを自動で1枚に合成される仕様。よく写真共有サイトなどで目にする意図的に加工されたハイダイナミックレンジの迫力ある画像などとは違い、露出のバランスが良い写真を簡単に撮影できるようになったという印象です。

iPhoneでは、トイカメラ的な使い方で写真を撮影する事が多いので、露出補正の曲者ぶりを活かして、わざと白飛びさせたりする事もしばしばありますので、撮影するシーンに合わせて「HDR写真」と使い分ける事になりそうです。

また、HDRの機能を更に強化するアプリなどもこれからどんどんリリースされるでしょうから、そちらもまた楽しみですねー!!

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