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2010/12/01

山形ローカルの冷たい「鶏中華」で、冷たい機械じかけの商売論。ってなんだそりゃ?

2010年11月29日
1日1景 - a set on Flickr 2010年11月29日

美味いとかなんとかって言う以前の問題なんですよねー。

これって確かに「おしながき」ですよ。それは間違い無いです。
「おしながき」だからコレで良いって言われればそれまでかもしれませんが、肝心なものが抜けてやしませんか?

こちらのお店は、エントランスに据え付けられたタッチスクリーン式の券売機で食券を購入するシステムなのですが、こちらにもその肝心なものは表示されていません。前述の「おしながき」と同じメニューのアイコンがスクリーンに表示されているので、好みのメニュー(と言っても初めてじゃあ何が美味いのか?オススメなのか?も分かりませんが)のアイコンをタッチすると、次に「200g」とか「400g」とかいう不親切な盛り付け量の選択を強要する画面に切り替わり、えいっやっ!と勘で量を選択した後にやっとこさ金額が表示される仕組みなんです。

最近はこういったシステムを導入しているお店が増えているようで...「◯◯系」とか言っちゃって、表面上のそんなスタイルだけ真似するお店が増えているのには辟易しています。

更にタチが悪いのは、この券売機からのオーダーが厨房のモニターへ瞬時に転送されるのでしょう、お金を入れてポチッとしたと同時に厨房から「いらっしゃいやせーー!」の声が.......でもこの時点ではお客さんは、分厚くて手で掻き分けるのもウザったいような暖簾を挟んだ向こう側のエントランスなんです。来店してくれた事への感謝の意としての「いらっしゃいませ」が、もはや機械的なものに成り果てているんです。

どこのお店でも均質的なサービスと価格戦略を展開しているファミレス等であれば、まあそれでも良しとしましょう。でも、お店独自の「味」と「サービス」とが一体となった「個性」こそが全てのラーメン屋さんがそれをやってしまってはねえ.......冷めますね。食べる前から冷たーーい感じになりますね。

出てきたのも冷たい中華そばでした。山形のローカル・ルールを忘れておりましたw

▼それはそれは冷たい「鶏中華」価格不明
鶏中華 価格不明

でもね、お客さんの「表情」から得られる情報って、商売においてはもの凄く貴重な情報のハズなんですよ。

面と向かって「美味しかった」と言ってくれるお客さんはいても、「不味い」と言ってくれるお客さんはまず居ません。サービスや店の雰囲気に不満を感じていても、それを口に出して言ってくれるお客さんなんて皆無なんです。それはやはり、自店のラーメンを食べてくれている一人一人のお客様の表情をしっかりと観察していないと読み取れない事なんです。その大事な部分にそっぽを向いて、美味いラーメンなんか作れるハズもないでしょうに。

気の利いたお店なら、こんないかにも新参者でヨソ者風情な珍客に「鶏中華は、冷たいスープとなっておりますが...」くらいの事は言えるハズです.....ってのは欲張り過ぎかなw



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