写真を提供した152人の仙台市民との記憶の共有。
1500枚に及んだ「あの日」からのおよそ1年間の記録。
「3.11キヲクのキロク」市民が撮った3.11大震災 記憶の記録が発売され、各書店さんの店頭に並んでいます。
先日
ここでご紹介したとおり、仙台市民である私が撮影した幾つかの写真も掲載されていて、泉区と七ヶ浜町で切り撮った当時の記憶は見開きページとして記録して頂きました。
今、この分厚い写真集を手に取ってパラパラとページをめくっていると、とても1年前の出来事とは思えず、むしろ郷愁感みたいなものが込み上げてくる自分がいて、それが堪らなく嫌です...
「なに勝手に風化させようとしてんだよ!!」って、頭ん中の自分を怒鳴りつけてやっています。
被災地へ一歩足を向ければ、依然として津波の爪痕を残す風景が広がっていて、其処此処に積み上げられた瓦礫が、地震での地盤隆起に換算したら何万年分なんだろうってくらいの大きな山(大袈裟ではなく、本当に山!)となっています。
「まだなんにも片付いちゃいないし、これからまだまだやんなきゃいけない事が山積しているのに、お前は何を完結させようとしてんだよ!」って、151人の市民から叱りつけられている思いです。
過去にしてしまわないために...
終らせてしまわないために...
今を生きている私たちが、次の世代にしっかりと伝えていくために、何度も何度も繰り返しページをめくる... 古めかしい例えかもしれないけど、この大震災の「辞書」みたいな物にしていきたいと思った。
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